山下定英  ブラジル音楽紀行!


10月10日から11月8日の約1ヶ月間行って来ましたブラジルに!

ブラジルでの主な目的は
1.10曲の自分のアレンジ<VIVA BRASIL>のレコーディング
2.来年来日予定のブラジルの作曲家ウドソン・ノグエイラ氏のCDの製作
3.元カナディアンブラスのトランペット奏者フレッド・ミルズ氏をソリストに招きブラジルの吹奏楽のオリジナル作品を集めたCDの制作
4.ブラジルで4回目のTubaとEuphoniumのカンファレンスへの参加

これらが主なものでした。
12日(日)
今回の旅は僕とアシスタントの森田君の2人。ブラジルに着いたと思ったらなんといきなりトラブル発生!サンパウロから150Km離れたタトゥイ市にあるサンパウロ州立音楽大学に向かうバスの中、24時間の旅の疲れか、はたまた長年通いなれたバスの中という甘えからか2人とも気分良く寝てしまいました。しかしここはブラジル油断禁物、タトゥイ市に着きさあ降りようとした時、荷だなに置いておいた2人の荷物がない、そう、いきなり置き引きにあってしまったのです。この中にはパスポートや帰りの旅券それに、ブラジルに行く前日に買ってまだ開けてもいない5万円もするFinaleという譜面を書くソフト等が入っており青ざめました。現金は偶然小さい鞄を手で持っていたおかげで助かりました。(繰り返します本当に助かりました)もし、これも盗られていたら着いた初日に日本に帰る羽目になっていました。そして早速警察に行くことになり、そのせいでこの日予定していたレコーディングに僕は参加できませんでした。
13日(月)〜
タトゥイのウインドオーケストラとの練習やウドソンとのレコーディング。2年間 全く吹いていなかったユーホニアムで2曲レコーディングすることになりさー大変。おまけに曲は<マシーシ>という独特のニュアンスもつ癖のある音楽。練習嫌いの僕もさすがに毎日さらいました。で、その合間を縫って、領事館(パスポートを盗まれたため)や外国人警察などに行くためサンパウロとタトゥイを何度も往復しました。そして、バスに乗るときにはもう2度と鞄を荷棚に置きませんでした。
24日(金)〜26日(日)
カンピーナス市(サンパウロから100Kmぐらいにある大きな都市)でのTubaとEuphoniumのカンファレンスに参加。実はこのカンファレンス、サンパウロ州立吹奏楽団時代でのユーホニウムのパートナー、ウィルソン・ジアスが誰かに僕がサンパウロに来ることを聞いたらしく僕に何の了承もなく勝手に招待客にされ、ブラジルに行く一ヶ月前ぐらいにいきなりメールで予定表を送ってきました。いつも思うのですがこういうところがいかにもブラジルという感じがします。初日に22人、次の日に  リオから11人が最後の日には総勢60人ぐらいになりました。初日にユーホニアムの クラスを受け持ち1人ずつ見たのですがみんな驚くぐらいうまくなっていてびっくり。僕の知らない若い生徒もたくさん増え、僕がいたころとは違いこの先ブラジルのユーホニアムに明るい兆しがさしてきたような気がして嬉しかったです。その後ブラジルでのユーホニアムの将来性についてみんなで語り合い、夜はウィルソンが指揮をするカンピーナスの青少年のオーケストラでオーディションに受かったユーホニアムの2人がソロをするというので聴きに行きました。この2人16歳と17歳と若いのですが実にいい演奏でした。
27日(月)、28日(火)
始まりましたVIVA BRASILのレコーディング朝の8:00から夜6:00までとかなりの長丁場、2日間で10曲録るというきついもので心配事は絶えませんでした。 
 ウドソンから普段クラッシックを演奏しているブラジル人達は殆どサンバと触れることがなくサンバの吹き方やのりについては余り触れないほうがいいと忠告され、特にサンバのグルーブについては我慢しろといわれました。僕はいくらいつもクラッシックばかり演奏していてもブラジル人はみなサンバは知っているだろうと鷹をくくっていましたが、今回その事を身を持って体験しました。でも、やはりブラジル人はみんなサンバが好きみたいです。2日目はフレッドも1曲ショーロ風の曲をバンドと録りました。十分な時間がなく練習回数も少ないと、何かと問題は山済みでしたが何とか無事にレコーディングを終えることが出来ました。
11月1日
この日はフレッドとのレコーディング、ウドソンと3人で昼食をする約束をしており12:00ぴったりにタクシーでやって来ました。昼食を食べながら簡単な打ち合わせと今後のことについて話し合いました。彼は僕が主宰する<エザルタード・サンバ・ブラスバンド>でソロをしてみたいと、そのための曲を書いてくれればいつでも日本に行くと言ってくれました。(もしかしたら本当に実現するかもしれません) 曲はウドソンがこのレコーディングのために書き下ろした<Um Chorinho Pro Fred>トランペットをフューチャーしたショーロで僕とウドソンがサポートします。前半トランペット、中間部のレントの部分をフリューゲルホルンで演奏するのですが、このレントの部分がメロディーもいいのですがフレッドのソロが泣かせるソロでとてもよい仕上がりになりました。さすが世界のフレッド・ミルズというかんじ。その後は今回録音した物の編集作業に入り帰国の日を迎えました。
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フレッドとウドソンと新曲の打ち合わせ

VIVABRASILの
レコーディング

マエストロ
『山下定英』

サンパウロの売れっ子「ダニエル(トランペット)」「ビトー(テナーサックス)」とウドソンの四人で。

フレッド(TP)とバンド指揮者のダリウ・ソテイロ

あっという間の1ヶ月間でしたが特に大きな問題も起きず?日本に無事帰ってきました。
今回僕がアレンジした10曲は評判良くみな気に入ってくれたみたいで、大学のほうからもブラジルで出版したいとの申し出がありました。日本人のアレンジのサンバなんてブラジル人が興味を持つなんてことを考えたこともなくすごくびっくりしてしまいました。ということでブラジルでも出版されるようになったこの
<VIVA BRASIL>日本では1月の中旬ぐらいに発売できたらと考えています。
みなさんの春の演奏会でサンバなんかはどうでしょうか?
【VIVA BRASIL】の収録曲
Se Acaso Voce Chegasse(もし君が僕のところに来たなら)
Tengo Tengo(テンゴ テンゴ)
Triste Madrugada(悲しい夜明け)
A Voz do Morro(サンバの歌声)
Fantasia Tropical(ファンタジア トロピカル)
Noites Cariocas(カリオカの夜)
Chega de Saudade(思いあふれて)
Tiro ao Alvaro(大当たりを取る)
Agora e Cinza(今は灰)
風になりたい
こちらの曲の楽譜を販売しております。(試聴可能)














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